中盤、ヒロイン登場していないところが多くて失礼しました。宮田とヒロインがさっさと病院から逃げるのもそれはそれで良いですが、病院を探索している内に宇理炎を入手している流れにしたかったので、恩田姉妹とマッドドクター宮田の追い掛けっこのシーンを入れることにしました。
●ヒロインは現世の人間、女性、第六感が強いという設定だけで、それ以外は考えていません。彼女が何者なのかは皆様のご想像にお任せします。
ヒロインが記憶喪失で目が見えなかったのは、羽生蛇村に入り込んだ瞬間に異様な気配を感じ取ったからです。記憶もなく目も見えない、まるで赤子同然の状態であれば無闇に殺されることはないという、彼女の第六感から生まれた防衛本能です。ヒロインはこれから現世で晴海と共に治療をしていく内に、自分が誰なのか思い出していくと思います。
●ヒロインが赤い水の影響を受けていないのに幻視出来るのは、第六感の強さが影響です。美耶子や晴海のように赤い水の影響を受けなくても幻視出来る素質を持っています。そして、ヒロインの場合は異界に取り込まれた瞬間に幻視の力が目醒めています。
●宮田は原作と違って牧野を殺していません。自分の境遇や牧野にコンプレックスを抱えている、卑屈な自分を忘れさせてくれるヒロインを助けることを優先しています。同伴者が居てもなるべく行動しやすいルートを歩いていたことで、病院で別れてからは牧野に再会しませんでした。それでも先代美耶子の呼び掛けによって芽生える使命感に導かれて、原作同様自分の命と引き代えに村人達を救済します。
●自衛隊の救助シーンは原作だと一藤・三沢・沖田のメンバーだったようですが、一藤のキャラがよく分からないので、永井を登場させてしまいました。
三沢は勘が鋭いので、原作で晴海を救助して異界を垣間見た後に、後に巻き込まれる夜見島の異変を察知していたのではと思い、最後は「嫌な予感が……」と言っています。
●ヒロインと晴海を現世に導いた光の正体は宮田の魂……想いみたいなものです。ヒロインとの別れ際に「離れていても心は側にいる」という言葉を、宮田は死んでも守り通しました。
長々と書きましたが、ここまでお読みいただきありがとうございました!